天天好時光

テレビ中国語会話

テレビ中国語会話を見たら、胡兵という俳優が出ていた。彼は確かぼくが上海に着いた当初見ていたドラマ「啼笑因縁」に出ていた人だ。中国では近代作家原作のドラマが結構やっていて、「啼笑因縁」も30年代に活躍した張恨水という作家のもの。ぼくが留学時代にやっていて印象的だったのは林語堂の「京華煙雲」や張愛玲の「金鎖記」。とくに「金鎖記」は夜中にやっていて、しかも中国は一度に数話連続して流すものだから、夜更かしをして見た。

とくにはまったのは「百万新娘」というドラマ。これは近代作家原作ではなく、現代上海の嫁姑問題や兄弟の葛藤などを描いたドロドロしたもの。「渡る世間は鬼ばかり」に東海テレビ制作の昼帯のメロドラマを足した感じ。

テレビ中国語会話を見始めたのは92年度からで、その時は週に2シリーズ、それぞれ20分の放送だった。年度によっては入門編と応用編と別れているのだが、92年度は2つとも入門編。

ひとつは榎本英雄先生が講師で、いまひとつは陳真講師。榎本先生のは、スキット(寸劇)を見て、そのなかの会話をピックアップして解説する、というもの。このスキットの演者の会話が、まさに「自然な」速度で、ぼくは習い始めだったのでほとんど聞き取れなかった。ビデオに録画して、テキストを照合しながら、少しずつ聞き取れるようになった。陳真先生のは、「ニーハオ北京」というシリーズのスキットで、これには朱旭などの有名俳優が出ていて、しかも舞台俳優らしく誇張の入ったゆっくりした会話だったので、よく聞き取れた。この陳真先生のシリーズで使われたこのスキットは、今、北京語言大学出版社からDVDつきのテキストになって発売されている。

榎本先生の94年度の入門編は上海を舞台としており、映像に出てきた東方明珠がまだ建築中だった。このスキットの「主役」を演じた吉雪萍は、女優として「五人少女天国行」(原題失念)で「五人少女」の一人を演じていたし、今は上海の有名タレントである。

陳真先生には、日本語による著書がいくつかあり、ぼくはNHKテレビ中国語会話のテキストに連載されていたものを一冊にまとめた『柳絮降る北京より』(東方書店、1999)が面白くて印象に残っている。

93年度と95年度の応用編は、山下輝彦先生が担当されていた。どちらも中級レベルの構文を解説するもので、実例が生き生きしていたのを覚えている。山下先生は『大地の子』にすこし出ていたのが印象的だった。
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by pangxie | 2010-03-31 23:45
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