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天天好時光

にんにく屋

日本人大勢と、にんにく屋に行ってきた。日本人の経営する店である。同じ名前の店が神戸にあるそうだが、それとは無関係である。

行きのタクシーの中で、運転手が、ぼくたちが日本人だと分かると、突然「ミシミシ」を連発してきた。これは、日本語の「飯、飯」のこと。中国人の一番よく知ってる日本語は「ミシミシ」と「バッキャロー」で、日本人の一番よく知ってる中国語は「ニーハオ」、「シェシェ」の類であるというのを、読んだことがある。

その運転手は、もうすぐ行き先に着こうというとき、「日本人は30年代に、上海で中国人を70万も殺したんだぞ。大したものだ」と言っていた。そんなこと言われても、なんと返答してよいのやら。

店では、50パーセント割引券のおかげで、食べたいものを、なんでもかんでも食べることができた。日本料理は、ひとりでは、ほとんど来る機会がないので、よかった。これまで、ビジネスクラスの方たちとは、ほとんどお会いすることがなかったので、今日は、いろいろと話をすることができた。アルバイトをする人もいたり、塾に通う人もいたりで、皆さん、夏休みを無益に過ごすつもりは、さらさらないようである。ぼくも見習って、ある程度の計画を立てなくては。無計画のままであるよりは、おおざっぱでも、一応計画を立てて、それを目標にしたほうが、よいに決まっている。とりあえず、いまの目標は、ふたつ。中国語とダイエットである。夏にダイエットは辛いかもしれないが、走ったり、邪魔にならぬ程度に混じらせてもらって、頑張りたい。もっとも、なんでもかんでも食べていたら、ダイエットはできないのだが。でも、なんでもかんでも食べたにも拘わらず、ひとりあたり75元であった。半額チケットを持っていた同学S氏に、感謝感謝である。

少爺と呼ばれる同学の、細心な心遣いに、脱帽した。ぼくが、のべつまくなしに喋ってるうちに、彼は、お代を立て替えておいてくれた。そのような気配りを習得している人は、就職活動において、とても有利な位置に立てるという。今回は、ぼくが「幹事役」を仰せつかっていたのに、彼にそのようなことをさせてしまって、とても申し訳なく思う。そもそも、日時の調節やら店の按配まで、同学諸氏にやっていただいたではなかったか。これではダメだ、と反省。

それから、新天地に移って、バーに入った。ぼくは、東京ナントカ(lost in Tokyoだったか)というカクテルを飲んだ。皆、めいめいに好きなものを頼んだが、偶然、同学G氏と同じものになった。彼のこと、注文するときに考えたことは、ぼくと同じであろう。そう思うと、なんだか複雑な心境である。しばらくして、彼は、カクテルについていた果実を食べ始めた。彼に何だったか尋ねると、「梅」だという。そんなはずはないだろう、と異を唱えたら、彼は、梅だと言い張る。同学が、ぼくのに残ってるその果実を食べて確認したところ、果たして梅であった。非は非としてちゃんと認めるので、彼に謝罪をした。彼の、してやったり、という表情は、まさに勝者のそれであった。あと、彼の無邪気に梅を食べる姿を、写真に取れなかったのが、遺憾である。

写真と言えば、今日は、ぼくの能力のなさを、思い知らされた。バーで、自分の飲んだ東京ナントカを写真に撮った。その写真を見せたら、笑われてしまった。同学P氏に曰く、「場末のバーみたい」だの「武東路」だのと、散々な評価。そう言われてごもっとも、という妥当な評価である。いちいち納得してしまう自分も、また情けない。このようなみっともない写真では、記念もへったくれもない。能力のないぼくに、同情をしてくださったのか、同学S氏が、模範を撮ってくださった。
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by pangxie | 2006-06-30 09:45
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