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天天好時光

強い母と弱い娘

映画『カンフーハッスル』に登場するふたつの女性像が印象的である。

ひとりは家主。太っていて、おっかなく、いつも寝巻きを着ている。口だけが達者なのではなくて、実はすごい技の持ち主である。

もうひとりは街角でアイスクリームを売る娘。話すことができない。かつて主人公が幼いときに出会ったことがある。

強い女と弱い女。男たちは女を恐れることもあれば、守ってあげなければ、と「男気」を見せようとすることもある。いずれも主人公を引き立てている重要な役どころだ。ひとりは〈母〉のような、ひとりは〈娘〉のような感じ。父が娘を愛することは禁じられている。この作品では、ふたりの性愛は描かれていない。だから、後者を敢えて〈娘〉と名づけることにしたい。

〈息子〉から〈父〉へと移行する主人公。これがこの映画のメインテーマである。男の成長譚である。男の成長はこのふたりの〈女〉をキッカケにして実現する。あたかも男は女の存在がなければ成長しない、あるいはできないとでも言いたげだ。

よく考えがまとまっていないので、今のところの感想と言っておかなくてはならない。

ほかの周星馳作品は観たことがないのでなんとも言えないが、比べてみると別の見方ができるかもしれない。
by pangxie | 2005-12-07 18:26
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