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天天好時光

由来

復旦大学の近くに、「五角場」という地名の繁華街(?)がある。
なぜ、五角場というのだろう。

歴史は、1920年代にまでさかのぼる。当時の国民党政府による政策で、この一帯が繁華街として開発された。五つの道路が集まる地点だったので、「五角場」と呼ばれるようになった。日本占領下では、「五条ヶ辻」と呼ばれた。いまは、「翔殷路」「邯郸路」「松沪路」「黄兴路」「四平路」の集まるロータリーとなっている。

あと、気になるのは、「肺科医院」。

この病院のある場所は、もともとは、「葉家花園」と呼ばれる別荘地であった。葉家花園は、一代で財を成した資本家・葉貽銓(よう・いせん)の息子である葉澄衷(よう・ちょうちゅう)が、1929年に作った。葉氏がこの別荘の一部を提供し、ユダヤ人財閥のカドーリが資金を提供して、1932年12月、肺科病院を開業した。


もうひとつ、「大柏樹」(da4 bai3 shu4)について。

もともとは、小五角場と言われていた。のちに、日本軍が検問所を設け、「大八辻」という看板をかけ、この名前で呼ばれるようになった。「大八」は、第一次上海事変で戦死した軍人・林大八にちなむと言われる。戦後、しばらくは、中国語になり「辻」を、「寺」や「字」に置き換えた「大八寺」、「大八字」と呼ばれていたが、1988年にいまの「大柏樹」に改名した。上海語で読んでみると共通するのだろうか。
by pangxie | 2006-03-08 23:13
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