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天天好時光

花銭と用銭

授業で読んでいる作品の中に、「会花钱而又不会用钱」という一節があり、解釈が分かれた。私は単純だから、「会」は「~するのが上手だ」と捉えた。「而」、「又」は逆接。

「“花钱”するのは上手だが、“用钱”するのは下手だ」となり、作者が意図的に「花钱」と「用钱」を使い分けているのではないかと解釈した。これは花嫁があれこれと買い物をするのを目の当たりにした小姑が思ったことなのだが、直訳すると「お金を使うのは上手だが、適切に使うのは下手である」。ちょっと皮肉っぽい感じ。

私の説明が悪かったのか、中国人には伝わらなかったようだ。

中国人は「会」が「~できる」の「会」だと言うものもいたり、前の「会」と後ろの「不会」とでは「会」の意味が異なると言うものもいたりして、まとまりがなくなった。

「会」には「できる」という意味があるが、それは「習得」の意味であり、「能力」ではない。

よしんば「できる」の「会」だとしても、訳出するとおかしい。

「お金を使うことができるが、お金を使うことができない。」

また前後で意味が違うという説(前は「できる」、後は「下手だ」だったと思う)も、納得できなかった。

「お金を使うことができるが、お金を使うのが下手だ。」

私の解釈も「花钱」「用钱」の使い分けがあることを証明してはいないので、自信がない。
by pangxie | 2009-12-10 03:30
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